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相模原Hot-Blizzards

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2005年 07月 12日

車椅子バスケとの出逢い by COOL

私が車椅子バスケに初めて出逢ったのは、今から5年くらい前になるでしょうか。デフバスケ仲間が都立国立高校近くの身障者スポーツセンターの体育館に来るというので、私もいってみたら車椅子バスケ大会のポスターが張ってあり、たまたま予定があいていたので観戦にいくことにしました。
会場の東京体育館に天皇陛下をお迎えして行われた大会のときでした。今のようにテロ対策が厳しくはなかったのですが、会場入り口では手荷物検査などものものしい警備体制でした。会場ではやけに役員が多いな、なんておもっていたら実はそのほとんどが警官でした。
はじめは車椅子ということで、何かのんびりとバスケをしているのかなという印象があったのですが(失礼)、実際に車椅子バスケを見るとこんなイメージは一発で吹っ飛びました。すごいです。車椅子バスケは通常のバスケに比べても格闘技的要素が強いなと感じました。車椅子同士ガッツンガッツぶつかったり、反対コートに行こうとする選手をブロックして行かせないようにしたりします。車輪が八の字状に広がって取り付けられているので転がりにくいはずなのに、試合中はよく転倒します。かなりの勢いです。(ちなみに転がったとき多くの人は自力で起き上がれますが、起き上がれないときはチーム関係者が起こしにいきます。)審判は3人制で、オフェンスファールが多いこと、またボールがないところでのファールがおおいです。写真なんかを見ると口を開けている選手が多いのですが、あれは大声をだしているんです。凄い気合です。あと後ろを振り返りにくいので声で位置をしらせているんだって聞いたことがあります。
ジャンプはありませんが、片方の車輪で立ってすこしでも高さを稼ごうとします。少しでもボールに近づこうと必死に身をのりだして手を伸ばしているのが印象的です。あと、小回りもよく効きます。加速がつくと人が走るのと変わらないスピードがでますが、それでも一瞬でターンします。
ユニフォームやウォームアップは普通のバスケと同様なもの、そして車椅子だから履物は何でもいいのかな・・なんておもいきやみんなカッコいいバッシュで決めています。ただコート脇にバッシュを履いた義足が置いてあるのを見たときには一瞬ドキッとさせられました。あとよく考えてみれば当然なんですが、腕がものすごく太いです。太もものような腕をもった人もいます。
私が主催している相模原バスケットボールリーグで2000年暮れに車椅子バスケの部を初めておこなったときのこと、最初体育館の窓口で「車椅子バスケをやりたい」、と申請したところ難色を示されたので、「車椅子バスケ全国大会は日本中に知られている東京体育館で天皇陛下もお迎えして行なわれています。是非お願いします。」といったところ「すこし検討させてほしい」といわれ、後日OKの連絡がありました。もし駄目ならば市の関係者をいろいろお願いしてまわろうかと思っていたので一安心。その後は申請すればすぐにOKがでるようになりました。それどころか、その後に申し込んだときは、体育館の人から「車椅子バスケを行なうのならば、体の不自由な人たちが不便にならないように、事前に打ち合わせをしたい」との連絡がありました。このときは5月連休で車椅子の全国大会とあたってしまい車椅子の人には参加いただけなかったのですが、想像するに隣接して大規模公園が近くにあるため体育館の駐車場はついも満杯、だから車椅子の人たちのために駐車場の一部をロープで仕切って専用にしていただくとか、車椅子で体育館内を利用しやすいように普段柵で仕切られているところをあけてもらったり、ということだったとおもいます。この体育館は以前からずいぶんとお世話になっていたのですが、車椅子バスケを通じて体育館の人から格段の配慮をしていただき心遣いを嬉しく思っています。
2000年リーグ戦では相模原フォースという車椅子バスケチームにお願いして4チームを集めていただき3決付トーナメント4試合をおこないました。その年に行われたシドニーパラリンピック選手にも何人か参加いただきました。同じ体育館の中の隣接するコートで通常のバスケと車椅子バスケが同時に行なわれているのを見ると何かとても感慨的でした。
最近はエクセレンスと同じエミネクロス関連の車椅子バスケチームであるNO EXCUSEの写真を撮りにいきます。HPにはことし5月の全国大会で撮った写真がのっています。
そういえば、大会には多くのカメラマンが写真を撮っています。天体望遠鏡のようなすごいレンズも時々みます。オールジャパンやウィンターカップなどは別としてクラブチーム主体の大会でこれだけ多くの人に注目されているのはすごいな・・とおもったりしました。

大会プログラムの各チームのメンバー表には各選手ごとに氏名、所属のほかに障害の程度で与えられる点数と障害の原因が書かれています。選手の障害原因の大多数は交通事故でした。交通事故には気をつけましょう。

選手のみなさま、事故などで不自由になったときのショックは大変だったとおもいます。でもそのショックを乗り越えて車椅子バスケプレーヤーとしてプレーされている姿をみると感動します。これからも頑張って素晴らしいプレーで私たちを魅了させてください。

by hot-brizzards | 2005-07-12 00:24


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